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施設・病院関係者の方へ

現在、訪問歯科の重要性は以前よりかなり浸透してきていますが、まだまだ訪問歯科の実態や申し込みまでの手順、費用(出張費等)における不安からあきらめられている患者様、ご家族、施設関係者が多いのが現状です。
また、高齢者により口腔内の健康管理が著しく低下し、歯周病やむし歯だけでなく口腔疾患や誤嚥性肺炎など発症することがあります。

口腔内における疾患例

治療前 治療後
 

高齢者における口腔内の問題により入院される患者様は口腔内汚染が8割を超えており、高齢者の在宅介護をされている介護者においても、口腔ケアの必要性が十分認知されておらず、また、誤嚥性肺炎などの全身疾患になることも4割以下の認知度となっています。
誤嚥性肺炎や口腔疾患の予防においては、以下のような口腔内ケアが必要となります。

◆清掃を中心とするケア ◆機能訓練を中心とするケア

上記のケアでは、
容易(だれでも短時間にできる)、安全(誤嚥の危険性がない)、有効(確実な効果)、経済性(効果に見合うコスト)、普遍性(誰が行っても同等な有効性がある)
が求められます。

口腔ケアのポイント

口腔ケアを実施するにあたり、以下のポイントに注意が必要となります。

1 基礎疾患の急性増悪の可能性に注意する。
2 口腔ケア中に誤嚥を生じない注意が必要である。
3 抗凝固剤服用、出血性素因のある患者、肝硬変患者などでは出血予防に留意する。
4 B型肝炎、C型肝炎、HIV等のキャリア患者では、感染の媒介および術者への感染を生じないように注意する。
5 糖尿病、心不全、新弁膜疾患、低免疫状態(HIV、臓器移植後)などの易感染性の患者では、局所および全身の感染症を引き起こさないよう注意する。
6 麻痺がある場合には、麻痺則を上にして口腔ケアを行う。
7 口腔ケア時に安定した体位を確保することは重要である。必要に応じてクッション、バスタオルなどでサポートを行うことが必要である。
8 口内炎や潰瘍形成、歯牙や歯冠の脱落の可能性を確認するために、1日1回は口腔内をよく観察する。


また、介護者の方は介助を必要最小限にとどめ、姿勢に注意し誤嚥が起こらないようにすることがポイントです。
※ただし仕上げは介護者が手伝いましょう。

口腔ケアを行う際の姿勢について

・座ることが出来ない場合は、背中の下に枕などをおいて体が30度起きるようにする。(←誤嚥・むせの予防)
・体を起こせない場合は、体を横に向け(側臥位)、枕などを使って下あごを引き、水分が気管に入らないように注意する。水分の使用は出来るだけ控え、カット綿などですぐに拭き取る。
・麻痺があれば、麻痺した側を上、健常な側を下にする。

のような注意が必要となります。

このような口腔ケアは日常の患者様や介助者が行うケアだけでなく、歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔ケアにより、効果を一層高めることが可能です。

肺炎は日本人全死亡率の8%を占め、日本人における死因の第4位で、肺炎で死亡する人のうち、およそ94%が65歳以上の高齢者です。高齢者の肺炎の70%が誤嚥と関連があるとされています。

口腔ケアによる口腔内の状況

治療例 ①

治療前 治療後

治療例 ②

治療前 治療後

また、口腔ケアにおいては義歯による不具合の解消、口腔マッサージによる唾液の分泌を促進し歯周病の予防、高齢者による免疫力の低下で感染する日和見感染症の予防にも効果が高いことが分かっています。
また、加齢による筋肉の老化だけでなく、義歯の不適から嚥下機能障害を行うこともあり、これにより栄養状態の悪化、誤嚥性肺炎の発症、食事による楽しみの喪失となり、精神的にも肉体的にもダメージを被ることとなります。
当クリニックでは往診歯科専門「ひまわり」による往診歯科診療を行うとともに、介護施設及び病院においても無料検診も行っておりますので、ぜひご利用ください。

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訪問歯科診療の手引き

※無料歯科検診も実施しておりますので、お気軽にお問合せください。